詩跡名 江郞山
別称  
地理 浙江省江山市
代表作
訪問日 2010.9
関連語
その他  
説明  江郞山 …江山市の南25キロ。江氏兄弟3人が山頂に登り、石に化したための命名という(『大明一統志』巻43)。略称は江山。古くは金純山・須郞山とも呼ばれた。海抜824メートル。霊峰・亞峰・郞峰の三石峰(江郞石・霊石・郞峰)が鼎立してそばだつ。唐代から詩に詠まれはじめた。

初唐・祝其岱
(しゅくきたい)「江郞山に登りて詠む」詩には、

三峰屹立して 雲天を挿し
筆筆 空に書して
(巨大な筆のように天空にそびえ立つさま) 年(とし)復た年
(傅春齢主編『衢州歴代詩選』[復旦大学出版社、1990年]に引く清・同治『江山県志』所収に拠る)

と歌われる。その後も、三石峰が並んで天空に聳えるさまが、

地を抜く青蒼 五千仞(じん)
(かれ)(霊石三峰)を労して 小詩の中に蟠屈(ばんくつ)せしむ

(南宋・陸游「霊石三峰に過(よぎ)る」二首其の一)

江郞の山峰 画屏を開く
(明・鄭善夫「歳暮 江郞山に入りて周山人を訪う」)

空中に鼎立して 石 朋
(とも)と為る
万古崔嵬
(さいかい)(高峻なさま)として 登るべからず
(明・余翔「江郞山を望む 口占」)

などと詠まれている。宋の王禹偁
(おううしょう)・欧陽脩・范仲淹・辛棄疾ら、元の王逢、明の劉基らが歌い継いだ詩跡である。現在、江郞山風景名勝区を形成する。
(植木 久行)

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