詩跡名 泉州開元寺・双塔
別称  
地理 福建省泉州市
代表作
訪問日 2010.9
関連語
その他  
説明  泉州開元寺・双塔…泉州市西街にある古刹。

唐・武后の垂拱(すいきょう)二年(686)、居民黄守恭(こうしゅきょう)の宅園中の桑の樹に、忽ち白蓮の花生ず。因りて宅を捨てて寺と為す。… 天下の開元寺の第一為(た)り」(『方輿勝覧』巻12、泉州、開元寺)

という。初め蓮花寺
(興教寺、龍興寺)といい、開元26年(738)、開元寺となる。閩南(びんなん)(福建省南部)を代表する仏教寺院である。

 双塔は境内の両側にあり、東西塔・紫雲双塔などともいう。ともに五層六角形、
(花崗)石造、精緻な浮き彫りがある。

 このうち東塔
(鎮国塔)は、はじめ木造(865年)、南宋の嘉煕2年(1238)、石造となる。高さ48・24メートル。東塔に刻まれている明・詹仰庇(せんぎょうひ)の詩「双塔を詠ず」には、

石塔 縹渺(ひょうびょう)(高遠)の間に双(なら)び飛び
(天空)を凌(しの)ぐ頂上 金団(塔頂の銅葫蘆)を結ぶ


と詠まれる。

 西塔
(仁寿塔)も、はじめ木造(916年)、南宋の紹定元年(1228)、石造となる。高さは44・06メートル。西塔第4層の東北壁には猴行者(こうぎょうじゃ)の浮き彫りがあり、孫悟空の原姿かともされる。

 西塔には唐三蔵、梁武帝、昭明太子等の浮き彫りもあるという。

 泉州市歴史研究会編『泉州名勝詩詞選』
(福建人民出版社、1983年)には、前掲の詩のほかに、明の黄鳳翔、周廷鑨(しゅうていろう)、黄克梅、黄景昉、清の龔顕曾(きょうけんそう)らの詩を収めるが、大半が泉州付近の人であり、開元寺は結局のところ詩跡としてはあまり成長していない。双塔は現在、上ることが禁止されている。
(植木 久行)

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