詩跡名 鼓山
別称  
地理 福建省福州市
代表作 南宋・趙汝愚「天風海濤亭に題す」
訪問日 2010.9
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その他  
説明  鼓山…福州市の東郊12キロ、閩江北岸にある名山。海抜は969メートル。別称は石鼓。「石の状(かたち) 鼓の如き有り。故に名づく」(『方輿勝覧』巻10、福州、鼓山の条)という。南宋・趙汝愚(ちょうじょぐ)「天風海濤(かいとう)(鼓山の山上の亭、朱熹の「天風海濤」の四字が書かれていた)に題す」詩には、

幾年奔走して 塵埃(じんあい)に厭(あ)
此の日 登臨 亦た快き哉
(かな)
江月は流水に随って去らず
天風は直ちに海濤を送り来る


云々とある。

 元・黄鎮成の「鼓山の霊源洞」詩の一節に、

青山尽くる処 海門闊く
紅日上り来
(きた)りて 天宇低し
喝水
(岩) 人無く 空しく宴坐(閑坐)
摩崖
(まがい) 客有り 謾(みだ)りに留題す


と詠まれるように、鼓山には宋代以来の題吟の石刻が200余処あった。湧泉寺の東、霊源深処の門を入って石段を下ると、霊源洞である。「喝水岩」の石刻があるため、付近は喝水岩とも総称される。

 ここには宋代以来の摩崖石刻が一面に刻されて200余りあるとされ、なかでも宋の蔡襄
(さいじょう)(「忘帰石」の大字)・李綱・朱熹らの摩崖題刻が有名である。その一つ、「邵去華・蘇才翁・郭世済・蔡君謨、慶暦丙戌(六年[1046])孟秋八日、霊源洞に遊ぶ」という紀遊題刻もある。

 明・徐惟和「重ねて喝水岩に遊ぶ」詩には、

古洞盤旋(ばんせん)す 紫翠の間
洞門は常に白雲を借りて関
(と)ざす


と詠まれている。
(植木 久行)

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