詩跡名 武夷山
別称  
地理 福建省武夷山市
代表作
訪問日 2010.9
関連語
その他  
説明  武夷山…武夷山市【旧、崇安県】の西南15キロ、福建第1の名山である。明・藍仁(らんじん)「武夷の魏士達に贈る」詩に、

武夷の山水 天下に無し
層巒
(そうらん) 畳嶂(じょうしょう) 皆な画図


と歌われている。海抜は約1500メートル。三十六峰と九曲渓の名勝で知られる。山の名は、神人
(仙霊)の武夷君(武君と夷君の2人ともいう)が住んだという伝承による。『方輿勝覧』巻11、建寧府、武夷山の条に引く『古記』には、

「昔、神有りて山に降り、自ら武夷君と称す。後人、因りて名づけて武夷と曰う」

と。

 武夷山が詩に詠まれたのは、中唐・徐凝「武夷山の仙城」、晩唐・李商隠「武夷に題す」などに始まるようであるが、宋代になると、急速に詠まれ、南宋の王象之撰『輿地紀勝』巻129、建寧府の条には「武夷山詩」の項目が設けられている。北宋・李綱「棲真館に題す三十六韻」詩の冒頭には、いわゆる《三三六六》の名勝を詠みこんで、

武夷は古き洞天(どうてん)(神仙の居所)
奇峰は三十六
一渓 群山を貫き
清浅 九曲縈
(めぐ)
渓辺 巌岫
(がんしゅう)(峰)列なり
倒影 寒緑を浸
(ひた)

云々と歌う。宋・楊時「武夷に遊ぶ」、謝枋得「武夷山中」、明・徐渭「武夷山の一線天」詩などがあり、元・王士煕
(おうしき)の「武夷の思学斎に寄す」詩には、「武夷の山色 水よりも青し」とたたえられている。
(植木 久行)

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